どぶろく(濁酒)「十二六 甘酸泡楽」 -御園竹・牧水の武重本家酒造

 

Q&A

 

取扱上の注意事項に関して

取扱上の注意事項に関して
 
特に気を付けることはなんでしょうか。
いろいろありますが、
5℃、できればより低い温度の冷蔵庫で保管すること。保管の温度が高いと味の変化が早くなります。
瓶を倒さないこと。瓶を倒すとキャップの穴から中身がこぼれます。
開栓時に噴き出しに注意すること(開栓前に瓶を振らない、良く冷やしてから栓を開ける) などです。
 
なぜキャップに穴を開けているのですか
ガス抜きの穴です。十二六から大量に炭酸ガスが発生するため、最悪の場合ビンが破裂することも考えられますので、安全のために穴を開けています。
 
他のメーカーはもっと良いキャップを使っているようです。
当社でもいろいろと試してみましたが、ガスの抜ける速度が遅くて十二六の発生する炭酸ガスを逃がしきれなかったり、米粒等が張り付いたときにガスが抜けなくなる可能性が捨てきれませんでした。
シンプルに行こうということで、キャップに穴を開けることにしました。
穴の大きさもいろいろと試しました。穴に米粒が付くとガスが抜けなくなる可能性はありますが、ある程度内部の圧力が高くなると米粒が押し出されますので、ビンが破裂するおそれはまずありません。
十二六の瓶内では常時炭酸ガスが発生しているため、瓶の内部の圧力が外気圧より若干高めになっています(陽圧状態)。このために穴から雑菌が入ることはま ずありません。ただし必ず和紙をキャップにかけて置いてください。和紙が濡れた場合は雑菌の繁殖の恐れがありますので、乾いた和紙をかけ直すか、キャップ の穴をふさがないようにラップ等を軽くかけて置いてください。
 
噴きこぼれることはないのでしょうか。
キャップにガス抜きの穴をあけてありますので、ビンの内部の炭酸ガスの圧力はそれほどではありませんので、噴きこぼれる心配は少なくなっています。しかし、以下のような事例がありましたので、十分ご注意下さい。

・キャップの穴に米粒が詰まっていたので、爪楊枝でつついたら穴から噴き出した。
・冷蔵庫から出して暖房のきいた部屋に置いておいたら、キャップの穴から十二六が噴き出し、キャップにかぶせてあった白い和紙が天井に張り付いた。

上の二つの場合は、どちらもキャップの穴に米粒等が詰まったために、ビンの中の圧力が高くなったためです。2番目の例では、圧力が高くなり、詰まった米粒が取れたために、急激に圧力が下がって噴き出した物と思われます。
また、購入した十二六を鞄の中に入れて電車で帰ったら、鞄の中で噴きこぼれていたという例もあります。冬の電車の中は温度が高く、暖房の吹き出し口におくと温度がかなり上がり、噴き出しのおそれが高くなりますので、避けてください。
 
噴きこぼれを防ぐ方法はありませんか
十二六を良く冷やした状態に保つことです。開栓直前まで冷蔵庫で良く冷やし、冷蔵庫から出した直後に栓を切ればまず噴きこぼれることはありません。
開栓の方法は別にご紹介します。
また、飲み残しを冷蔵庫で保管する場合は、キャップの穴が詰まっていないかを確認して、詰まっている場合は爪楊枝などで詰まりを除いてからキャップをし、 その上から和紙をかぶせて置いてください。和紙が濡れたりしている場合は、キャップの穴をふさがないように軽くラップをかけて置いてください。
 
安全な開栓の方法を教えてください。
キャップの穴が詰まっていない場合は普通に開栓しても大丈夫です。不安な場合は以下の手開栓手順を参考にしてください。
キャップの穴が詰まっている場合は、爪楊枝などでつつかず以下の手順で開けてください。
1. 十二六を良く冷やした状態で開栓します。瓶を振ったりしないで下さい。
2. キャップをひねり、アルミの切れる「プチ」という音が聞こえたら直ちに栓を堅く閉めてください。
3. この状態で瓶の中身に変化がなかったら(噴きこぼれそうになる…泡が盛り上がったりしなければ)あとは普通に栓を開けても大丈夫です。
4. 少しでも泡が盛り上がる様子があったら、栓をわずかゆるめてすぐに閉めることを何度か繰り返すと噴きこぼれることはなくなります。
 
中身が瓶の途中までしか入っていませんが、噴きこぼれたのでしょうか
輸送途中にキャップからこぼれないようにするためと、開栓時に噴き出しの兆候が合った場合に少し余裕があった方が開栓が楽なので、720ml瓶に600ml、2,000mlペットボトルに1,440mlだけ詰めています。
瓶には容量の目安の印が付いていますので、噴きこぼれて中身が減ったのかどうかの目安にしてください。
 
何故噴きこぼれるのでしょうか
詳しく書くと長くなってしまいますので、要点だけ書きます。
酵母が米からの糖分を分解してアルコールを作り出しますが、その際に炭酸ガスが発生します。
十二六(や他の活性酒)は酵母が生きているために、瓶の中でわずかずつ炭酸ガスが発生します。
キャップを閉めた状態では、炭酸ガスの逃げ場がないので、瓶の中の圧力が上がります。
圧力が上がると炭酸ガスはお酒の中に溶け込みます(この状態を過飽和の状態と言います)。
開栓をすると、瓶の中の圧力が瞬時に下がります。そうするとお酒の中に溶け込んだ炭酸ガスが一気に気体に戻り体積が増えます。
これが噴きこぼれの原因です。
 
瓶を振って中身をよく混ぜてもよいでしょうか
瓶は振らないでください。
上澄みしている場合は、
1. いったんキャップを開けた後、もう一度栓を閉め、
2. 穴を指で塞いだ状態でゆっくり逆さまにして数秒後に元に戻し、穴を塞いだ指を外すを繰り返してください。
<<武重本家酒造>> 〒384-2206 長野県佐久市茂田井2179 TEL:0267-53-3025 FAX:0267-53-5253